中国 行き場なくなり ASEAN 取り込みへ
昨今中国は完全に、行き場がなくなった感がある。
そんな中、ラオス・カンボジア・ミャンマーを頼りに ASEAN 取り込みに
躍起になるだろう。ラオス・ミャンマーは国境を中国と接しているが
ミャンマーはインド洋と地続きの中国国境が存在する ASEAN 唯一の国である。
ちなみに、インドも中国と国境を接している、現在も国境争いをしている。
Andaman Seaと書いてあるところがアンダマン・ニコバル諸島
ASEAN 加盟国
中国は中東からの原油をマラッカ海峡を経ず、インド洋から中国へ
パイプラインで結びたい。
何年か前にそんな話題もあったなと記憶しています。となれば、
スーチー国家顧問にしびれを切らし、今回のミャンマー軍のクーデターを
仕組んだ等とキナクサイことも「フム、フム」と言えるかも?
そんなことをインドが指をくわえて見ているわけがない。
アンダマン諸島とニコバル諸島は、マレーシアとインドネシアの間にある
マラッカ海峡の海峡沿岸に浮かぶ、572の島々からなる群島ライン。住民が居住する
島は38島だが、インドの排他的経済水域(EEZ)の30%を占める。
しかし、アンダマン諸島のうち、北側の数島はミャンマー領なのが厄介かな。
インド洋の奥深くにある海上境界線にひろがり、マラッカ海峡に近接している
ことから、多くの海上貿易がインドのEEZを必然的に通過する。
ということは、インド海軍による臨検も可能なわけでしてかつ中国を締め出し
可能ということにもなる。
2020年にアンダマン諸島の二つの島に戦闘機も離着陸可能な滑走路を作り
戦闘艦を常に海上哨戒活動している。
2021年3月には QUAD の一員として、インド政府は日本のインフラ整備援助を
受け入れた。インドとアンダマン諸島と2300㌔もの海底ファイバーケーブルを
敷設した。QUAD が機能し始めているということである。
こうなれば、ますます中国包囲網の完成度はあがる一方ですよ。
中国が躍起になる理由も理解出来るでしょう。
そこで、QUAD の一員として米空母機動部隊とインド海軍がアンダマンに
待機させ日本がミャンマー軍政権と民政移管に交渉する。
その際、交渉団の代表に安倍晋三前首相を据えて交渉にあたる。
かつ、オーストラリア海軍に南シナ海を「自由の航行作戦」を実行して、
QUAD 全体で構えて、中国の ASEAN 取り込み阻止。
僕は一人でこんなこと考えて独酌しています。
中国、ASEAN取り込みへ特別外相会議
2021/6/7 20:56 産経ニュース
中国の王毅国務委員兼外相=2月22日、北京(共同)
【シンガポール=森浩、北京=三塚聖平】中国の王毅(おう・き)国務委員兼外相は
7日、南西部の重慶で、東南アジア諸国連合(ASEAN)と対面形式の
特別外相会議に臨み、関係強化に乗り出した。民主主義陣営が11~13日の
先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)を通じて対中批判を強める事態も見据え、
ASEANを自陣営に取り込み、対中包囲網の拡大を阻止したい考えだ。
会議は1991年に中国とASEANが対話を開始し、今年で30年を
迎えることを受けて計画された。王氏とASEANが共同議長となり、
王氏は各国外相らと個別会談も行った。
中国は南シナ海の領有権問題をめぐってフィリピンなど一部の国と摩擦が
強まる一方、経済支援や新型コロナウイルスの「ワクチン外交」をテコに
ASEANへの浸透を図っている。クーデター後のミャンマー情勢をめぐっても
早期解決に向けたASEANの取り組みを支援することを表明した。
中国としてはASEANと連携し、人権問題などで圧力を強める欧米諸国を
牽制(けんせい)したい思惑がある。
米国のバイデン政権は、トランプ前大統領がASEAN加盟国が参加する
東アジアサミットを4年連続で欠席し、「東南アジア軽視」と批判を浴びたことも
受け、ASEAN重視の姿勢を打ち出した。5月25日にはブリンケン国務長官が
移動中の機内からオンライン形式でASEANと外相会議を開く予定だったが、
米側の通信障害で見送られ、中国に後れをとる形となった。
ASEAN内部では経済支援を見込んだカンボジアやラオスなどが対中接近を
図っている。一方で、中国が領土的野心を隠そうとしない南シナ海問題や
巨大経済圏構想「一帯一路」が生む巨額債務への懸念から、過度の対中接近に
警戒感も高まっている。
アメリカ側の通信障害とありましたが、中国側のサイバー攻撃でしょう。
移動中に仕掛けることが可能ということは、中国側のサイバー攻撃は
進化しているという事かな?
僕の独酌妄想は ASEAN の地図を2枚並べて見ると何となく
理解出来ないかなぁ?
ありがとうございます。