在日ウクライナ人「祖国を護る」という覚悟 我々にはあるのか?元々無かったのか?

この若きウクライナ男性は祖国の現況をテレビやネットを通じ

発信していたが、日本人70名がウクライナ大使館の義勇兵募集に

応じたことがきっかけで、自分も祖国に帰って戦いたいと

大使館へ行ったが、大使館から説得され帰国を見送った。

日本人70名も出国は出来ないそうだ。

日本国刑法に触れるらしい。

 

旧ソ連崩壊後、ウクライナ独立時に存在したという

「他国に自国を護ってもらう」という安易な平和ボケ感覚。

「核共有」の議論を拒む、そして「憲法改正」の議論を拒む

方たちに、この若きウクライナ男性の「爪のアカ」でも煎じて

飲ませたいわ。

外国の方にこのように言われる、なんとはずかしいですよ。

 

今朝の産経ニュースの掲載記事より

とにかく、熱い護国の精神。

我々日本人にも、「大和」「鎌倉」「明治維新」には

こういう熱い護国の精神は持っていただろう。

敗戦を期に忘れたのか、忘れるよう教育されたのか?

 

「祖国に帰り戦いたい」在日ウクライナ人、ナザレンコ・アンドリーさんが

問いかける覚悟

f:id:iwaochang:20220310092315j:plain

ナザレンコ・アンドリーさん

 

ロシアに侵攻された祖国の情勢を、地上波テレビやネット配信番組、

SNS(会員制交流サイト)を通じて日本語で発信している

在日ウクライナ人のナザレンコ・アンドリーさん(27)が9日までに

産経新聞のインタビューに応じ、「帰国してロシアとの戦闘に

参加したい」と心情を語った。

生まれ故郷の街が攻撃されたことに加え、外国人「義勇兵」への

参加の呼びかけに日本人70人が志願したことで

現地での戦闘参加を決意したという。

志願を届け出た在日ウクライナ大使館からは翻意を説得され帰国を

見送ってはいるが、なお断念はしていない。

 

ウクライナソ連崩壊に伴う独立(1991年)後、経済的事情もあって

保有していた千発以上とされる核弾頭をロシアに移転、軍の兵員も

約80万人から17万人に減らすなど通常戦力も大幅に削減した。

著作や月刊「正論」への寄稿などで政治評論を発表してきた

ナザレンコさんは、大軍縮の背景に、核放棄の前提として米英露が

ウクライナなどの安全を保障するとした「ブダペスト覚書」締結(94年)で

他国に国の安全保障を委ねたこと、「もはや攻めてくる国はない」という

「平和主義」の錯覚もあったと分析。

それがロシアによるクリミア併合(2014年)を招いたとし、

中国や北朝鮮の脅威に直面しながら憲法9条が象徴する

非現実的「平和主義」に浸る日本に警告を発してきた。

 

今回のロシアの侵攻についても、日本人に「遠い異国の地ではなく、

自宅の窓の外に他国に攻撃された光景が広がっていると想像して

ほしい」と祖国での戦闘を決意した自らの覚悟への理解と、自国の危機に

真正面から向き合うよう求めた。

ナザレンコさんとのやりとりは以下の通り。 

(聞き手 大阪正論室長・小島新一)

 

日本人「義勇兵」の通訳として

――ウクライナでの戦闘参加を志願した理由は

「一つは、元自衛官ら日本人70人が、ウクライナで『義勇兵』として

ロシアと戦うと志願してくれたことです。

私は軍隊経験も軍事訓練を受けたこともありませんが、

日本人『義勇兵』がウクライナで言葉の問題で困らないよう、

通訳・翻訳担当として日本人部隊に参加したいと考え、

在日ウクライナ大使館に今月3日、志願を届け出ました」

 

――大使館では翻意するよう説得されたのですね

「まず、『日本人が戦闘員としてウクライナに行くことはない。

日本の法律を尊重する』との説明がありました」

 

――日本政府はウクライナへの在留邦人に退避勧告を出し、渡航

見合わせを呼びかけていますし、戦闘目的で渡航すれば刑法の

「私戦予備及び陰謀罪」に該当するとの指摘もあります。

在日大使館も「義勇兵」募集を停止しています

「大使館ではさらに、『戦地は前線だけではない。ウクライナの運命は

情報戦にもかかっている。

軍の経験のないあなたは実際の戦闘に参加するよりも、国際的な

世論形成に力を尽くしたほうが国のためになる』といわれ、

志願は受け付けてもらえませんでした」

 

――大使館側の説得をどう受け止めましたか

「感情の整理がつきませんでしたし、いまも『戦闘に加わる日本人が

いるなら』という気持ちは消えていません。

本当に現地で戦闘に加わる日本人はいないのか、軍の知り合いとも

連絡をとるなどして情報収集は続けています」

 

――日本の「義勇兵」志願者に思うことは

「彼らのほとんどは、今回の侵略が起きるまで、ウクライナのことを

ほとんどご存知なかったはず。

それでもウクライナのために命を懸けて戦うと決意していただいた。

その気高い志には感謝しかありません。

私が接触した志願者で元自衛官だという男性は『自分の子供を

泣かせたくない』と話していました。

ロシアの侵略が成功すれば、『力による現状変更は認めない』という

国際秩序が崩壊し、日本を含む東アジアも危うくなるという危機感が

あるのだと思います」

 

日本でも起こり得る

――ナザレンコさんが志願したもう一つの理由は

「私は、ウクライナ第2の都市でロシア国境にも近い東部の

ハリコフ市で生まれ、19年間を過ごしました。今回の激戦地の一つです。

その故郷がロシアの攻撃を受けたこと、それも軍事施設と関係のない

住宅街などが無差別に被害を受けていることにたいへんなショックを受け、

憤りを覚えたからです。

特に、私自身が通っていた小・中一貫校の体育館に砲弾が

撃ち込まれたことは衝撃で、『ロシア軍を止めねばならない』と志願の

決意が固まりました。

ロシアは『軍事施設だけを攻撃している』と宣伝していますが、

どこが軍事施設なのか、と。

被害映像をネットでみると、実際に私が歩いていた場所ばかりです。

遠い異国の地ではない、自宅の窓のすぐ外が他国による理不尽な

砲撃や空爆で破壊されていると想像すれば、日本の方々にも

ウクライナ人の気持ちを理解してもらえると思います。

日本でも現実に起こり得ることとして、どうしたら防げるか、

もしそうなったらどうするか考えてほしい」

f:id:iwaochang:20220310092617j:plain

ナザレンコさんの故郷ハリコフ市の中心部。ロシア軍のミサイルが

着弾したとみられる =3月1日(ロイター)

 

――家族や周囲の反応は

「現地の両親には伝えていません。母が泣くことは分かっているので。

日本の友人の多くは私の決意を尊重するといってくれました。

ウクライナ人たちは情報発信も大切だといいます」

 

――「情報戦」も大切です。北大西洋条約機構NATO)の東方拡大の

脅威を止めるというロシアの言い分を「もっともだ」と

受け止める人もいます

「そんな言い分が通るなら、日本が憲法9条を改正すれば脅威だから

中国は日本を先制攻撃できる、北海道に米軍基地が設置されたら

ロシアは日本に侵攻できるという言い分まで正当化されます。

専制覇権主義国家の力による現状変更は絶対に許してはなりません」

 

――プーチン政権は、ロシア軍をめぐるメディアの「虚偽報道」を

処罰するという名目で刑法を改正するなどロシア国内での情報統制を

強めています

「ロシアは数日間で戦争を終わらせるという当初のもくろみが外れ、

軍事施設に絞っていた攻撃対象を、住宅や病院にまで広げ

無差別攻撃を始めた。

そんなあせりが、情報統制に走らせたのだと思います。

中国はウクライナ情勢をみています。

ロシアのやり方がまかり通れば、中国も軍事行動を躊躇(ちゅうちょ)

しなくなり、日本のすぐ近くで戦争が起きる可能性が高まります。

そのことを忘れず日本は対応してほしい」

 

ナザレンコ・アンドリー 1995年、ウクライナ生まれ。ハリコフ・ラジオ・

エンジニアリング高等専門学校で準学位取得。

2014年に来日し、現在貿易業に従事。著書に『自由を守る戦い―

日本よ、ウクライナの轍を踏むな!』。

 

 

どうでしたか

 

ありがとうございます。